君の名は
『君の名は』を観た。
え?今さら?って思うでしょうが、今さら観たのです。
『君の名は』が結構なヒット作ということは知ってたし、だいたいのストーリーも人から聞いて知ってた。『君の名は』をパロったAV 作品『君な縄』『君の穴』があることも知ってる。
でも映画自体は観てなかったので観ました。
感想は2つ
①俺って歳とったな
②青春×SFって鉄板だな
まず、こんなに甘酸っぱい映画を観ても特に自分に置き換えたりしないで観るようになった。
高校生の頃に観ていたら、「女にうつつをぬかすのはダサい」と思っただろうし、20代の前半に観たら「なんで青春時代にもっと恋をしなかったのだろうか」という後悔の念で3日は何もできなかったことだろう。
でも、30歳になった今観ると、純粋にストーリーとか世界観を楽しめて、観た後も切なくて死にたくなったりしなかった。
それは僕が歳を取ったからだと思う。
もう、高校生の時みたいな恋愛はできないということを理解してるし、それを受け入れてるんだと思う。
20代前半くらいでは、まだ運命的な恋みたいなものを夢見てたのかもしれない。
現実には、運命的な恋なんてなくて、運命的な恋を演出する人とか、運命的な恋だと思い込む人がいるだけだと思っている。
(異論は認める)
結局、そういった甘い幻想を自分には関係ないものとして、切り離して考えるようになってしまったということ。
そして、青春×SFって鉄板だよね、って思った。時を駆ける少女もそうだったし、サマーウォーズもそんな感じだったよね。エヴァもそうなのかな?
とにかく、高校生で、夏で、恋をして、すごく非日常的なことが起こる。それにがむしゃらに立ち向かう。
そういうストーリーというか世界観とかが嫌いな人ってたぶんいないんじゃないかな。
別にSF 要素がなくても、青春してたらそれだけでちょっと惹かれるものがあるよね。
少年~青年期という時期は誰もが体験するもので、イメージの共有がすごくしやすい。
大人は過去のものとして、ノスタルジーを感じるだろうし、同年代の人達は自分と重ね合わせることができる。
そして、夏。
夏には夏休みがあるもんね。
大人になるとそんなものはない。
部活に行って、帰りにアイス買って、だらだらと喋って。
人によっては、恋人と花火を見に行ったり、縁日にいったり。
一ヶ月余りもの時間を好き勝手過ごす。
それは、十分非日常的で、誰もが記憶の中に特別なものとして持っているんだと思う。
個人的にはラストシーンもうちょい一捻りというか、あんなにストレートな感じで終わってほしくなかったなってちょっと思った。
単純明快なハッピーエンドじゃなくて、もっと切なさの余韻に浸れるような終わり方でもよかったんじゃないかな。
まぁそこは人それぞれの好みだけど。